館の別館・庵

自作小説+αを載せていきます。

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とりあえず。

よくわからないままに作ってみました自分のブログ。
ここでは自作小説と、たまに小説内のキャラクターとの掛け合いなんかを書いていこうかと思っとります。
興味を持ってもらえたら幸い面白いと思ってもらえたら泣く直前ギリギリくらいまで喜びます。

小説は各話ごとカテゴリーに分類してありますので、カテゴリーからご覧いただければ幸いです。最新話は、最新の記事にて・・・

ちなみに館の本館は
http://inishienoyakata.web.fc2.com/index.html
…なのですが、現在本館は改装中で、小説はこちらでのみ書かせていただいております。ちなみに現在は友人が色々とやってます(絶賛成長中)のでそっちも見てっていただけると嬉しいかもしれません。

あ、一応こんな駄文でも著作権は作者にありますので、無断引用などなどルール違反及びマナー違反は勘弁してくださいね~。

writer...久義 遼太
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  1. 2006/12/31(日) 16:35:44|
  2. 筆者の戯言
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いつかの桜prologue

桜の花が散る。
もう少しの間咲いてはいるだろうけど、そう遠くないうちに全部散ってしまうと思う。
…またわたしはここにいる。
もう、来ないはずだったのに。
ここにある記憶は、温かいけど、また傷を開いてしまうから。
ここに来たいのをこらえて、逃げたいのをこらえて。
それなのに、もう過去の記憶に頼らなくて良くなるはずだったのに。
またわたしはここにいる。
…怖い。
また、今までと同じことになるかもしれない。
桜を見上げる。
木の塀の上から、一本だけ桜の枝が突き出して、花の雨を降らせている。
子供の頃から見てきた、温かい想い出の欠片。
間違いなく幸せだった頃の名残。
…もう、わたしはそれにふれることも出来ない。
…だから、行かなきゃ。
少しだけでもいいから、また、温かさの中にいられるように。
その為に、わたしはここに戻ってきたのだから。
なぜかにじんでしまった視界を閉じて、桜から目をそらす。
アスファルトに散らばった桜の花びらが見えた。
地面に落ちても綺麗なままの桜に、なんとなく安心する。
だけど、すぐに汚れてしまうんだろう。
…足音が聞こえた。すごく焦っているような足音。もう、すぐ近くまで来ている。
わたしは焦って涙をぬぐう。そして、なんでもない顔をしてもう一度桜に目を向ける。
沈み込もうとする気持ちを救い上げてくれた足音の人に、心の中で感謝しながら。


  1. 2007/01/01(月) 18:25:44|
  2. いつかの桜 プロローグ
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あけまして

おめでとうございますm(__)m。
時節ネタは完全無視で行こうかとも思ってたんですが(多分まだこのブログ存在すら知られてないだろうし泣)他の方々のブログ見てると皆様年始の挨拶はされてる様なので遅ればせながら。
作者(以下:作)
「とは言え…」
?「どうかしたんですか?…ってあれ?何でわたしの名前『?』なんですか?」
作「だってまだブログの方では名前出てないし。」
?「あ、そっか。しかも現時点では出てるの私だけなんですね。」
作「そういう事。
まぁ新年の挨拶とかのしとやかな感じなら他の奴らよりお前の方が合うからいいって言えばいいんだが…」
?「むー…不満ならわたし帰りますよ?」
作「どうぞどうぞ。」
?「ええっ…?え…えっと…それじゃお疲れ様でした…?」
作「いや、冗談だから本気で困るな。ダチョウ倶楽部さんのネタ借りただけだから。
単に新年の挨拶ならメインキャスト複数でした方がいいのかとか考えてただけだ。」
?「あ、そうなんですか。」
作「まあとりあえずキャラは本編中で初出しにしたいし仕方ないだろ。
といった所で長々書きましたがこのブログをタイムリーに見ている人(いるのか?)も。」
?「後々このブログを見つけて小説に興味を持って下さったみなさんも。」
二人「本年もよろしくお願いいたします。」

作「あ、そうそう。はいこれ。」
?「…?何ですかこのカンペ?えーと…
『昨年運がよかった人も悪かった人も今年はみんなにいい事がありますように神様にお祈りですにゃー♪にゃーにゃにゃーにゃにゃ~♪(ネコミミ巫女)』…えーと…」
作「こーいった萌え(?)台詞は掛け合いの度にキャラクターに有無を言わさず読ませます(声は脳内補完でどうぞ)。
いらねーよこんなもんって方も相当数いらっしゃるでしょうが久義の妄想力が続く限り(多分尽きません)続きます。(最低)
あ、ちなみに台詞はキャラクターとは一切関係ありませんので悪しからず。」
?「…何でネコミミなんですか…?」
作「普通の巫女さんだと何言わせりゃいいかわからなかったもんで。」
?「早速出来てないじゃないですか…」
作「気にするな。
ともかく掛け合いはこんな感じで行きます。
それじゃ長くなってきたのでここらで」
二人「さようなら~。」
  1. 2007/01/02(火) 14:20:12|
  2. 筆者の戯言
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いつかの桜・1

「なああああっ!!!?」
ベッドに残る温もりと眠気を感じる暇もなく、俺は布団をぶっ飛ばし跳ね起きる。
悲鳴の原因を指し示す機械を引っ掴んでよーーっく見てみるが、やはりそれは冷酷に残酷な事実を俺に突きつけていた。
「くっ…くくく九時半ーーー!!!?」
ヤバいヤバイやばい完全にヤバい。
登校時刻は九時半。そして始業式の開始時間は十時。
既に遅刻確定。
幸い(?)俺は高二だし、壇上に招かれるような出来のいい生徒ではないので、始業式に遅刻しても周りに迷惑をかけるような事にはならないのだが、それでも新年度一発目の式に遅刻というのは少し具合が悪すぎる。(既にちょっと手遅れだが。)
それに新クラスの発表も見なければならない。
とにかく即行で着替え、幸い用意は済ませてある学生カバンと共に部屋出る。そのまま廊下を走り抜け―
「何であんたまだいるのよ!?」
ようとすると、俺の部屋と玄関の間にある居間からガラの悪そうなねーちゃんが顔を出す。
「寝過ごしたんだよ!!」
その前を走り抜け、履き慣れたスニーカーに足を入れる。
革靴で行きたいところだが、今の状況を考えれば少しでも走りやすい方がいい。
「ったく…ほら!これくわえてきな!」
ポイっと無造作に焼きたてっぽいトーストが投げられる。
「サンキュー」
それを受け取り、くわえながら玄関を飛び出す。
「ひかれんなよバカ息子ー!」
背後から聞こえる異常に若い母親の声に、手だけで応えて走る。後ろから呆れたため息が聞こえた気がした。


俺の家は住宅街の端の方にある。俺の通う高校はその住宅街の逆端を抜けて更にその先の商店街を抜けた先。
かなり遠いというわけでもないのだが決して近くなく、歩いて三十分、普通に走っておよそ二十分。
とはいえ学校まで全力で走り切ればおそらく式には普通に出れるはずだ。
パンをくわえ直し、改めて覚悟を決めて走る。
・・・まるでベタな恋愛マンガみたいだな・・・
学校まで走り切れるギリギリの速度で走りながら、ふとそんなことを考える。
これで誰かとぶつかったりしようもんならベタ中のベタだ。
といっても俺が美少女ならともかく、実際は「美」でも「少女」でもない。どこにでもいる普通の男だ。
そんなのが食パンくわえて走ってても面白くもなんともないだろうし、そんなのにぶつかられても相手はムカつくだけだろう。
それに同じ学校に向かってる奴と正面衝突すると言うのもあり得ない話だ。
そんなくだらないことを考えて腹の痛みを紛らわせながら走り続ける。
やがて目印となる十字路が見えてきた。
最初の曲がり角であるここが、全行程の三分の一。
時計を見ると、現在三十五分とちょっと。なんとかなりそうなペースだ。
未だ食い終わらないトーストをもう一度くわえ直し、曲がり角にある家の高い木の塀をスレスレで曲がる。
曲がる為に落としたスピードを再び上げ―
ると、進行方向に人がいるのに気づく。
少女が空を仰いで立ち尽くしていた。 
塀に邪魔され曲がりきるまで見えなかったので少し驚いたが、避けられない距離ではない。
女の子がこちらに気づく。
…これでぶつかったら恋が始まるのか?
自分の頭によぎった言葉に、頭の中で苦笑しながら女の子を避け―
女の子が俺の避けた方向にほぼ同時に動く。
『え・・・?』
俺と女の子の声が重なる。
―やばい!
よくある事だが、今はヤバい。
俺は避ける時も止まらずダッシュし続けていた。当然その分少女との距離は縮まっている。
既に避けきれる距離でも止まれる距離でもない。
冗談抜きで、この勢いで女の子に、しかも目の前の華奢な娘にぶつかったらヤバい事になる。
「きゃ・・・!」
体を縮こまらせて、目を強く閉じ短い悲鳴をあげる少女。
(シャレにっ…)
俺は女の子を避けるようにむりやり上半身をねじまげ―
(なるかぁぁっっ!!)
走る勢いのままに横に跳ぶ。
そしてそのまま華麗に着地―なんて事は無茶な体勢で跳んで出来る訳もなく、
情けない事にそのまま地面を擦り「ガスッ!」とかいう音を立てておもいっきり誰かの家の石塀にぶつかった。
「いっ…」
(ってえぇーー!)
口に出しそうになった叫びをなんとか抑えて、心の中だけで叫ぶ。
「え・・・?」
何も起きないのに気づいて、身構えていた少女が恐る恐る目を開けてキョロキョロと辺りを見渡す。
「わわわっ!?大丈夫ですか!?」
そして倒れている俺に気づいてかけよってきた。
「あ、ああ…大丈夫・・・」
かなり痛いが、大丈夫じゃないなどと言える訳もない。それに実際動けないわけではないので問題ないだろう。
「ごめんなさい、私のせいで…」
申し訳なさそうに言って手を差し出す女の子。
白く細い腕。その手をたどり、少女の顔までゆっくりと見上げる。
・・・可愛い。と言っていいだろう。金髪が白い肌に映える、可愛い女の子だ。
潤んだきれいな目が俺を見下ろしている。
だが可愛いとかきれいとか思うより先に、少女が背にする、木の塀から道に飛び出した桜が散らす花のせいか、少女に幻想的な…儚さを感じた。
なんとなく、差し出された手を掴むことをためらってしまう。
「いや、悪いのは俺だよ。すまなかった。」
結局自分の力で立ち上がり、制服に付いた土を払う。
「ケガないよね?」
「はい。わたしは…でも…」
差し出した手を所在なさそうにうろつかせながら、心配そうに俺を見る。
・・・握った方がよかっただろうか?
「俺も大丈夫だから。」
今更そんな事を考えても仕方がないので、それだけを言う。
「本当に・・・」
「大丈夫。それじゃ俺急ぐから。」
なおも心配そうな目をする女の子の言葉を遮って背を向ける。
「本当に悪かった。」
手をあげて、問答無用で走り出した。
加害者の去り方としては少し強引な気はするが、あまり心配されても正直困る。
・・けど・・・
「変な子だったな…」
思わず口に出してしまう。
変と言うのは正確じゃないな。何か違和感があるのだ。
ここが都会だったらまだわからないでもないのだが、ここは東北の片田舎。
さっきの娘…中学生くらいだと思うのだが、髪を染めるには早過ぎる気がする。
それに何よりあの態度。
偏見かもしれないが、あの歳で髪を染めている奴は反抗期真っ最中の、荒れている奴が普通だと思う。あの娘はそんな風には見えなかった。
・・・まあいいか。
これ以上今後関わりのないだろう女の子の事を考えてても仕方ない。
とにかく今は急がなければ。
時計は今ー・・・
・・・非常にまずい時間を指している。

  1. 2007/01/03(水) 19:14:37|
  2. いつかの桜 第一話
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いつかの桜・2

「~~~っ!!」
おもいっきり歯を食いしばり、ラストスパートをかけて校門を抜け昇降口まで走り抜ける。
「ぜひゅー・・ひゅー・・はー・・・はー・・・げほ・・・」
しばらくは落ち着きそうにない息を出来る限り落ち着け、カバンから取り出した上履きに履き替えながら貼り出されている紙に自分の名前を探す。
・・・見つからない。
くそ…どこだ…?
焦っているせいかなかなか見つけられない。「無い」という事はあり得ないので必ずどこかにはあるんだが…
「あっ!いたっ!」
と、横から焦った声が聞こえた。
「何やってんのよ早く来なさいまったくもーこのバカ!」
「よぉ、澄…」
「『よぉ』じゃないわよ!」
いつも通りの挨拶をしただけなのだが、走り寄ってきた澄になぜか怒鳴られてしまった。
「ほら!早く体育館行くわよ!今ならまだギリギリ間に合うから!」
「俺の、クラス、確認、したいん、だが…」
「あたしと同じ!ほら急いでっ!」
いきなり手を掴まれ、そのまま連行されそうになる。
「いや、靴とかカバン…」
「そんなのそこら辺に置いといてっ!」
「一休みくらい、したいん、だが…」
「余裕なしっ!」
「…できれば手を、放して、欲しいんだが…」
手にも滅茶苦茶汗をかいているので、この状態で手を握ると暑い上にお互い汗の感触でいい気はしないだろう。特に澄は。
「…あたしだって我慢して掴んでるんだから文句言うなっ!」
一瞬手を握る力が弱まる。
「我慢してまで掴む必要は・・ないと思うが・・・」
「いいから来るっ!」
そしてまた、今度はさっきより強く手を握られ引っ張られた。
・・・どうやら連行されるしか俺に道はないらしい。
「…で、俺は何組だ?」
「二組っ!」
…なぜ怒鳴る?
ともかく2-2の下駄箱横へ靴とカバンを放り投げ、大人しく体育館まで連行されることにした。
既にほとんど並び終わっている集団の後ろを通り、自分達のクラスの列の辺りに行く。と、
「あ、澄ちゃん。・・・と、やっと来たね浩一。」
見慣れた顔に呆れたような声をかけられた。
「おはよーさん。」
「おはよ。…で、浩一。澄ちゃんに何したの?」
「何もしてないが…」
「いや、だって…」
目が俺から澄の方へ動く。
「・・・なによ?」
「怒ってる…よね…?」
「怒ってないっ!」
明らかに怒っている。
「そんなことより悠!ちゃんとこのバカの見張りお願いね!」
「あ、うん…」
言うだけ言って、苦笑しながら応える悠に背を向けスタスタと歩いていく澄。
「…俺はここでいいのか?」
とりあえず聞いておくべき事を聞いておくことにした。
「うん。今年は僕も同じクラスだから。」
「順番は?」
「まずは勝手でいいみたい。澄ちゃんは何か生徒会の仕事があるから前に行ったみたいだよ。」
「…大変だな、あいつも。」
「次期生徒会長最有力候補だからねー。」
「・・・・・・」
澄―香坂澄(こうさかすみ)は、十年近い付き合いがある腐れ縁の女友達だ。
長い黒髪、整った顔立ち、なかなかのスタイル、サバサバした性格で、人気があるどころか男だけじゃなく同性にすら惚れられるような奴である。
といっても、俺にはこいつのどこがそんなにいいのかよくわからない。
さっきの評価を否定はしないのだが、俺は澄に魅力を感じた事は一度もない。
この事を人に言うと、大抵の奴に『お前はおかしい』と言われる。一度『世界中の男に死んで詫びろ』とか言われた事すらあった。
まぁともかくそんな奴で、更に成績優秀、生活態度も良好ということで教師たちの評価も良い。
その為、澄が立候補できる会長決定選挙まで半年以上あるにも関わらず間違いのない事実として「次期生徒会長」とか言われたりもしている。
・・・別にそれがどうした、というわけではないのだが・・・
「・・・複雑?」
悠がにこにこと聞いてくる。…多分、実際そんな顔をしていたんだろう。
「・・・べつに」
わかってはいるが、認めようとは思わない。
何となく澄が行った方を見て、
「これより始業式を始めます。」
拡張された声を聞いて、睡魔に負けない方法を考えることにした。

  1. 2007/01/04(木) 11:36:08|
  2. いつかの桜 第二話
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